フットニスタ、清澤の
「しあわせな、あし」 日記
2024/11/29
かかとの保湿[セルフチェックと正しいケア]
みなさま、ごきげんよう。
素敵なフットライフをお過ごしでしょうか。ときに、みなさま。
そろそろ、かかとの乾燥が気になってくる頃でしょうか?
かかとの「ガザガザ」「ゴワゴワ」は放っておいてはいけません。
いずれ、痛みが出たり、血がにじんだりする場合もあります。
今年こそ、冬でも「ツルツルやわらかな」かかとで目指しましょう。
セルフチェックや状態別の保湿ケアの方法もご案内します。しばしのお付き合いを。
1:かかとはなぜ乾燥しやすいの?
<乾燥の原因>
皮脂腺が少ないことが最大の原因です。他の部位であれば、皮脂と汗が混ざり合い、水分が蒸散することを防ぐ皮脂膜が形成されます。この皮脂膜は皮膚表面を覆うことで保湿を担保します。
しかし、皮脂腺が少なく皮脂膜を形成する力が弱いために、角質の水分が不足し、乾燥しやすいのです。
<びび割れの原因>
加えて、かかとは、座っていても立っていても靴や地面に接しています。
そして、歩く・走るとなれば身体を支え、強い摩擦も生じます。
これにより、ターンオーバーしにくく、角質がどんどん分厚くなっていきます。
分厚くなった角質は乾燥のたびにひびが入ったように割れやすくなります。
これが、かかとの「ガザガザ」やひび割れの原因です。
2:セルフチェックの方法
上記のような乾燥、ひび割れをケアするには保湿が一番ですが、やみくもに保湿をしても効果はでません。かかとの状態を見極めて、それに準じたお手入れが必要です。
では、早速かかとの状態をチェックしてみましょう。
<触ってチェック!>
□弾力を感じない、硬い
□カサカサするようなひっかかりを感じる
□かかとが異常に冷たい
<目で見てチェック!>
□硬く乾燥した部分が白色・黄色
□硬く乾燥した部分が紫色
上記のチェックボックスにひとつでもチェックが付いたら要注意です。
あなたのかかとは乾燥しています!
しかし、かかとを保湿するためにはどのようなケアが必要なのでしょうか?
フェイススキンと同じで良いのでしょうか?
3:かかとの状態別 保湿ケア
乾燥の種類を見分けるのに、一番変わりやすいのはかかとの「色」です。
セルフチェックで確認した色をもとにお手入れ方法を選びましょう。
<かかとが黄色>
原因は角質肥厚です。かかとの角質が分厚くなっています。
この場合は、まず角質ケアからやりましょう。
【step1】角質ケア
角質ケアは浴室がおすすめです。湿度が高いため、皮膚を傷めずに角質ケアができます。
削りすぎに注意しながら、余分な角質をやさしく取り除きましょう。
【step2】保湿クリーム
硬く分厚くなった角質を取り除いたら、たっぷりとクリームを塗りましょう。
塗るタイミングは入浴後“すぐ”です。あまり時間を置くと水分蒸散が始まってしまいます。
かかとがしっとりと温かいうちにクリームを塗るのがポイントです。
たっぷりとした量を塗るには、数回に分けて重ね塗りをすると良いでしょう。
<かかとが紫色>
血行不良が原因です。きつい靴、長時間の立ち仕事、座り仕事など同じ姿勢を取りがちな方は血行不良によってかかとが乾燥しがちです。
その場合は、まず血行を良くしてから保湿ケアをするのがおすすめです。
【step1】マッサージ
これからの季節なら、お風呂につかりながらマッサージが良いでしょう。
かかと→ふくらはぎ→鼠径部までをやさしくマッサージしてみてください。滞っていた血流な体内の流れがスーと通っていくように感じられるはずです。
【step2】保湿クリーム
血流を促し、足を温めたらしっかり保湿クリームを塗りましょう。入浴後すぐに塗るのがおすすめです。せっかく足を温めて、巡りが良くなっていても冷え始めては台無しです。
【step3】保湿・保温ソックス
寝るときに身体や足が冷えやすい場合は、就寝時用の保温・保温ソックスを活用してみてください。
ただし、足を強く圧迫しすぎると、せっかくマッサージで巡りを改善した意味がなくなってしまうので足首、足の甲を締め付けすぎないものを選びましょう。
いかがでしたでしょうか。
かかとの角質の色によって、乾燥・ひび割れの原因が違うのは案外知られていないところです。
結局のところ、保湿をすることが重要ではありますが、保湿までの【下準備】も侮れません。
乾燥・ひび割れの原因が角質肥厚なのか、血行不良なのか・・・
角質肥厚であれば、余分な角質を取り除いてから保湿を行うと効率が良く、
また、血行不良が原因であれば巡りを流してからでないと保湿効果が出ません。
もし、いままで「保湿クリームは使っていたのに一向に改善されなかった」という方がいらっしゃれば、ぜひ、ご自身のかかとチェックからやってみてください。
今年の冬こそ、ツルツルのやわらかいかかとを手に入れましょう。
保湿ケアと角質ケアは“飛び級”はできません。
毎日のルーティンを大切に!
では、また近々お会いできますように。
ごきげんよう。
筆者:清澤 舞(きよさわ まい)
美容トレーナーとしての活躍中のビューティ&ヘルスケアのスペシャリスト。 キャリアは、美容皮膚科、化粧品メーカー、化粧品の処方開発、美容専門学校講師、ヘア&メイクアップなど多岐。 美容理論を分かりやすく伝え、美容初心者から専門家までファンが多い。フットケアや足全般の知識も豊富で、ドクター・ショールの「フットニスタ」としてコラムを執筆中。(※フットニスタ=足のケアのエクスパート)