よくあるご質問(医療従事者向け)
ドクター・ショール「巻き爪用クリップ」の製品使用について、よくあるご質問をまとめました。
製品について
- Q.製品の素材は何ですか?
- A. 素材は、銅、アルミ、マンガンの合金で、その上から塗装を施しています。通常、形状記憶合金はチタン、ニッケルの合金が有名ですがその金属の性質上ワイヤー状にしか成型できません。巻き爪用クリップは、銅ベースの形状記憶合金として誕生。銅がベースですので一体成型でプレート状にすることができました。
- Q. どこで生産されたものですか?
- A. 金属研究で有名な東北大学工学部材料科学系で開発、形状記憶合金で高い評価をもつ古河テクノマテリアルで製品化されました。
- Q. サイズは何種類ですか?
- A. 爪の横幅に合わせて3サイズをご用意しています。
- Q. 製品が小さいのに、ケースが大きいのはなぜですか?
- A. 温泉やサウナに入ったり、激しい運動をする場合は安全の観点からクリップをはずすことをお願いしています。
その際、紛失防止とクリップの反発力保持のために備え付けのプレートにはめて収納することをおすすめしています。また、クリップを再装着する際には脱落防止のためにテープで固定する必要がありますので、プレートと市販のテープ(巾8mm〜12mm)を入れて持ち運びできるように大きめのケースをご用意しています。 - Q. 製品は医療機器ですか?
- A. 一般医療機器になります。
- Q. 詳しい製品情報を教えてもらえますか?
- A. webサイトに、もう少し詳しい情報、使用方法などをご紹介していますので、そちらもご参照ください。
- Q. 製品サンプルはありますか?
- A. 無償サンプルのご用意はありません。製品のご購入をお願いいたします。
- Q. 卸値はいくらですか?
- A. オープン価格のため、卸値の設定をしておりません。また、弊社では直接販売はしておりませんので、納入価格については、普段お取り引きされている「医療機器卸店」様にご確認ください。
- Q. 発注方法はどうなっていますか?
- A. 通常、お取り引きされている「医療機器卸店」を通じて、ご発注ください。1個より購入いただけます。
- Q. MRに訪問してもらえますか?
- A. 普段お取り引きされている「医療機器卸店」様にお問い合わせください。
- Q. 講習会をしてもらえますか?
- A. 弊社での講習会は実施しておりません。
- Q. 問合せ窓口はどこですか?
- A. 発注などについては、普段お取り引きされている「医療機器卸店」様にご確認ください。製品情報についてはお客様相談室(0120-634-434 9:30〜12:30,13:30〜17:30 ※土日祝日、年末年始・夏期休暇を除く)でも承ります。
使用方法について
[使用方法]
- 患部に応じて適切なサイズの本品をご選定ください。
- 爪が本品を装着できるだけ伸びている事を確認した後、装着したい周辺部を清潔にし、十分に乾燥させてください。
- 巻き爪となっている指の爪にクリップの左右のフックを片方ずつゆっくり挿し込んでください。
- クリップがしっかり固定されたかご確認ください。
- クリップの脱落を防止する為、爪とクリップをテープでしっかり固定してください。その際、テープを強く巻き付けたりせずに、上から貼ってクリップと爪を固定してください。
[製品の選び方]
- Q.手の爪にも使えますか?
- A.足の親指用として設計されています。
- Q. 小児の爪、弱い(薄い)爪にも使えますか?
- A. 小児でもサイズが合えば使用可能ですが、大人・小児共に、薄くてかけてしまいそうな爪には使用しないでください。
- Q. サイズはどのように選べばいいですか?
- A. 爪にはめることのできるサイズで、爪(もしくは指)の幅を超えない範囲で選択してください。2サイズで迷った場合には、小さいほうのサイズをお選びください。
ドクター・ショールでは、下記のような選択の基準を設けています。- ①クリップの幅と、爪甲を上から目視した幅を比べ、ほぼ等しいものを標準とする。
- ②クリップを爪甲に取り付けた時、フックが爪甲の両端に近い位置にくる。
- ③爪の端の巻きが強く装着できない場合は、必ずしも端からでなく、装着できる範囲に装着するとよいでしょう。
たとえば、爪が18mmの場合16.5mmをお選びください。
- Q. Sサイズ(14.5mm)より狭い爪にも使えますか?
- A. 爪が巻いている事により、上から見た長さが、14.5mmより小さくてもクリップをはめることができ、指の幅をはみ出すことなく歩行に支障が無い場合もあります。そのような場合はご使用いただけます。
通常、爪の幅と指の幅には左右合わせて数mmの差があります。
- Q. Lサイズ(18.5mm)より幅の広い爪にも使えますか?
- A. 広い爪の場合には、爪の片側ずつご使用いただくことができます。
巻きの激しいほうに寄せて使用を始め、そちらが広がってきた段階で、
反対側の端に使用していただくことをおすすめしています。 - Q. 厚い爪にも使えますか?
- A. 厚くてはめられない爪は、爪やすり等で薄く(1mm位まで)削っていただき、はめてもらうことをおすすめしています。
無理に広げたり、引っ張ったりすると破損の原因になりますのでおやめください。 - Q. 極度に湾曲した爪にも使えますか?
- A. クリップは必ずしも爪の端から端までつける必要はありません。端部分が非常に強く巻いている爪の場合、クリップを端にかけることができないので、少し内側の巻きが緩やかになった部分にかけ、徐々に広がっていきます。そして、全体に巻きがゆるくなった段階で、端の部分にずらしてはめていただくことをおすすめしています。
[製品の選び方]
- Q. 使い方の間隔はありますか?
- A. 連日ご使用いただけます。
- Q. 一日中着けていても大丈夫ですか?
- A. 大丈夫です。ただし、入浴時など水に濡れる場合や長時間歩行したり激しい運動する場合は違和感を感じたり破損の原因になることがありますので、一時的にクリップを取り外してください。また、日中の使用を避けたいなどという場合には、寝ている間だけのご使用も可能です。
[装着]
- Q. 装着方法での注意事項はありますか。
- A. 以下の注意事項にご留意ください。
使用方法に関連する使用上の注意
- 巻き込みが強い場合は、左右どちらかに寄せてご使用ください。
- 爪が厚い場合は、爪をやすりなどで薄く削りご使用ください。
- 爪が短くフックがかけられない場合は、爪が伸びてからご使用ください。(目安:2~3mm程度)
- テープ等を強く巻き付けたり、指全体を覆わないようにしてください。循環障害や神経障害が起こる可能性があります。
- 固定に使用したテープが濡れたり湿った場合は、お取り替えください。皮膚のかぶれ等を起こす場合があります。
- 本品の装着中はクリップを圧迫する靴は避けてください。
- クリップで巻き爪の状態が改善した場合でも、使用を中止すると爪が元の形に戻る場合があります。
- 運動時、サウナ・入浴・温泉等に入る時は、クリップを取り外してください。
使用上の注意
- 使用注意(次の方(患者)は慎重に適用すること)
- 糖尿病と診断された方(患者)。
- 爪が皮膚に食い込み皮膚障害がある方(患者)。症状を悪化させるおそれがあります。
- 爪が弱い(薄いなど)、爪が割れる方。
- 重要な基本的注意
- 本品の使用中に、痛み・刺激・違和感・かぶれなどの異常がある場合は、直ちに使用を中止し医師にご連絡ください。(そのように患者にご指導ください。)
- 入浴後、爪が柔らかくなり矯正効果が強くなることが有るので、異常を感じた場合は直ちに使用を中止し医師にご連絡ください。(そのように患者にご指導ください。)
- 巻き爪の状態や使用状況によって、クリップの使用期間が異なる。爪の状況にあわせて、新しいクリップに交換してください。
- フックが折れたクリップは、効果が発揮できないので使用しないでください。
- 本品をはさみで切るなどの加工、修理を行わないでください。
- Q. 爪が短くてフックがかからなくても使用できますか?
- A. 爪が十分(2〜3mm程度)伸びてからご使用くださるようにしてください。
- Q. 装着するときにクリップのフックを広げても大丈夫ですか?
- A. クリップは一体成形の形状記憶合金です。 フック部分も形状記憶合金ですので広げることは出来ますが、無理に広げますとフックが折れる恐れがあります。
- Q. 瞬間接着剤などで固定しても大丈夫ですか?
- A. 避けてください。着脱が簡便にできることが本製品の利点です。また、接着剤で固定してしまうと再使用ができなくなります。爪が伸びた際にも取り外し、爪を切って、再装着という使用法をおすすめしています。脱落防止にはテープで止めていただくだけで十分です。
- Q. テーピングは必要ですか?
- A. この製品をご使用の際は脱落防止のためにテーピングをおすすめしています。基本的に縦横にテープを装着します。ただし、巻きすぎると通気性が悪くなり真菌等が繁殖しやすい環境になるので、正しく装着してください。
- Q. 着けたままお風呂に入っても大丈夫ですか?
- A. 器具の劣化を起こすことがありますので、入浴時ははずしてください。特に温泉などは、成分によってはクリップを傷めるものがありますので、はずしていただくようご指導ください。また、再装着時には足をよく乾かし、その後に脱落防止のためのテープを装着してください。
- Q. 糖尿病や血行障害、金属アレルギーのある場合も使用できますか?
- A. 重篤な糖尿病や重度な血行障害がある方、本品の材料に過敏症またはアレルギーのある方は使用できません。
- Q. 足、爪に感染症のある場合も使用できますか?
- A. 使用できません。
- Q. 炎症を起こしていても使えますか?
- A. 症状を悪化させるおそれがありますので、使用を控え、炎症の治療を優先してください。
- Q. 装着中に爪が割れることはありますか?
- A. 頻度は低いですが、特に薄い爪の方の場合には割れる恐れがあります。初めてのご使用の際は、短めの装着時間から爪の割れがないか確認しながらお使いいただくようにしてください。
[事例]
- Q. 装着の事例はありますか?
- A. こちらで製品の使用方法をご紹介しています。
[クリップの破損]
- Q. 装着中に製品が割れることはありますか?
- A. よくしなる材質なので、通常生活で割れたりすることはほとんどありません。
ただし、汗をかくなどの湿度の高い環境で、負荷をかけて装着した場合には破損しやすくなります。テープをぐるぐる巻きするなど湿度がたまりやすくすることは避けていただき、激しい運動をする際ははずしてください。 - Q. 塗装のはがれた製品をそのまま使用できますか?
- A. 単に塗装がはがれているだけでしたら問題ございませんが、金属部まで傷などが入ってしまった場合、腐食などにつながり破損の原因となる可能性がありますので、ご使用にならないでください。
- Q. クリップが折れたまま使い続けても大丈夫ですか?
- A. 危険ですので、直ちに取り外し、以後破損したクリップはご使用にならないでください。
[クリップの交換]
- Q. 製品は使い捨てですか?
- A. 本製品は使い捨てではありません。よほどひどい使い方をしない限りは、延べ2ヵ月分ほどは繰り返しご使用いただけます。
- Q. 製品はどれくらいもちますか?
- A. 爪の状況や生活状況により製品の耐用期間は異なります。
- Q. 交換の目安はありますか?
- A. 爪の状態や使用頻度にもよりますが、2ヵ月をめどに交換をおすすめしております。製品が完全に折り曲がって元に戻らなくなった場合、塗装がぼろぼろにはげてきた場合なども交換の目安です。曲がりが若干であれば、それ以上に曲がっている爪に対してはご使用いただけます。
[お手入れ法と保管法]
- Q. 製品を衛生的に保つためのお手入れ方法は?
- A. 消毒用のエタノールで軽く拭いてください。エタノール液に長時間漬けておくことは避けてください。
- Q. エタノールでの消毒について
- A. エタノールを霧吹きし、拭き取る程度でしたら問題はありませんが、漬け置きは避けてください。
- Q. 煮沸消毒について
- A. 熱湯がかかる程度でしたら問題はありませんが、煮沸は避けてください。
- Q. クリップの保管について
- A. 必ず付属の透明プラスチックシート(水平に戻す効果があります)に付けてパッケージに収納し、水ぬれ、高温多湿および直射日光を避け、清潔な場所に保管するようご指導ください。
クリップケースに一緒にお使いいただく市販のテープもセットで保管できます。