フットニスタ、清澤の
「しあわせな、あし」 日記
2023/08/21
片足立ち、できますか?〜足裏の体重分散のヒミツ〜
みなさま、ごきげんよう。
フットライフは順調でしょうか。
突然ですが、みなさまは"片足立ち"ができますか?
フラフラしてしまう方、必読!!
今回は足裏の体重のかけ方のお話です。
最近、とても気になることがありました。
私は日頃、ビューティーケアに関わるカウンセラーや美容部員のトレーニングをしています。
このような職種は立ち仕事が多いのですが、年齢・体型に関わらず、すぐに立ち疲れる人、逆に一日中立っていても疲れを感じにくい人がいます。
これ、ズバリ立ち方です。
足裏の体重のかけ方です。
みなさまは、足裏を正しく使えていますか?
正しく体重を分散できていますか?
目次
1:足裏の正しい体重分散とは?
簡単に言えば・・・
・かかと50%
・つま先50%
もう少し細く言うと・・・
・かかと50%
・親指の付け根25%
・小指の付け根25%
冒頭でお伺いした「片足立ち」。
これが難なくできる方は、足裏の体重分散のバランスが良い方が多いです。
フラフラしてしまう方は、体重分散がうまくできていないと考えて良いでしょう。
では「バランスが悪い」とはどういうことなのでしょう?
俗に言う「外側重心」「内側重心」「前重心」「後重心」のような癖が出ることです。
当たり前ですが、バランス良く体重を分散できている方は、立ちっぱなしでもさほど疲れは感じません。そして立ち姿勢も美しいのです。
2:「外側重心」「内側重心」とは?
足裏の体重分散のバランスが悪い場合、その多くは「外側重心」「内側重心」です。
では、「外側重心」「内側重心」とは、足裏のかかと側とつま先側、どちらが原因になっているでしょうか?
これ、実は勘違いされている方が多いのです。
↓↓↓↓↓
———
⚪︎:かかとの外側、内側
×:つま先の外側、内側
———
ご存じでしたか? 実はかかと側が問題なのです。
つま先の外側(小指側)、内側(親指側)の問題だと思っていませんでしたか?
かかとは広くて、球状に盛り上がっているのでどうしても、外側や内側にコロンと転びやすいのです。
意識してかかとの"真ん中"で立つことが重要です。
3:体重分散が偏るとなぜダメなの?
大きく2つのデメリットがあります。
①健康面
②美容面
健康面では、足にタコや魚の目ができたり、腰痛などの弊害も出る方もいます。
また、正しい体重分散で歩けないと、身体に歪みがでて痛みや病気の発症も心配です。
美容面では、O脚、X脚などの脚の形に影響が出ます。
また、内股、ガニ股など歩く時の美しさを損ねることもあります。
さらには、偏った筋肉を使う癖により、脚の特定部分が太くなることも、、、
つまり、足裏の体重分散が正しい方は、健康的にも大変良い状態で、かつ見た目にも美しい脚の持ち主ということですね。
4:セルフチェック方法
では、はたして、 「自分はどうなんだろう。。」 ここは気になりますね。
早速セルフチェックをしてみましょう!
↓↓↓↓
⬜︎片足で立てますか?
⬜︎つま先立ちができますか?
⬜︎靴の減り具合は均等ですか?
⬜︎どんな靴でも特定の箇所が痛くなりませんか?
⬜︎足裏で極端に硬くなっている部分は無いですか?
⬜︎楽な立ち姿勢が内股(つま先が内向き)orガニ股(つま先が外向き)ではないですか?
5:簡単!改善法!
セルフチェックでひとつでも当てはまる項目があった方は要注意です。
足裏の体重分散は美容面のみならず、健康面にも影響がでるため、直ぐにでもセルフケアをはじめましょう。
★改善法1★ 【つま先立ちでかかとの上げ下げ】
まず、つま先立ち。 これは、つま先側の体重分散のバランスが良くないと上手くはいきません。
このつま先立ちも踏ん張ればなんとかなるものですが、問題は、つま先立ちの状態でかかとの上げ下げが楽にできるか?です。
うまくいかない方は、はじめは掴まりながらでも良いので、スッと踵を上げ、ストンと下ろせるバランス感覚を身につけてみてください。
この時、つま先側だけを意識してはいけません。
かかと側にも意識を向けてください。
丘状に盛り上がったかかとのちょうど真ん中で地面を捉えるのがコツです。
かかとを上げ下ろししながら、ちょうど良いところを探りましょう。
★改善法2★【靴にインソールを入れる】
これは、セルフチェックの3項目め以降に2つ以上チェクがついた方におすすめの方法です。
↓↓↓↓
⬜︎靴の減り具合は均等ですか?
⬜︎どんな靴でも特定の箇所が痛くなりませんか?
⬜︎足裏で極端に硬くなっている部分は無いですか?
⬜︎楽な立ち姿勢が内股(つま先が内向き)orガニ股(つま先が外向き)ではないですか?
靴が痛みやすい、足が痛くなりやすい、立ち姿勢がつらい・・・これはもう、自力で改善するのは難しいかもしれません。
専用のツールを賢く使いましょう。
インソールにもいろいろなものがありますが、初心者さんは、まず、以下2つの感覚を大事にしてください。
・足が痛くならない
・インソールを入れた方が楽
足が楽なら、無理をしていない証拠、足裏のバランスが良い証拠です。
いかがでしたでしょうか。
ちなみに、私は長時間の立ちっぱなしは難なくこなせるタイプです。
仕事ではパンプスを履きますが、プライベートでは地下足袋を愛用しています。
地下足袋は、普通の靴に比べ底が薄く、足裏の感覚がはっきり伝わってきます。
そのため、かかとの"真ん中"もわかりやすく、つま先側の体重分散も意識することができます。
これが良いのかもしれません。
しかし、靴の専門家に伺うと、靴底はある程度の厚みがあった方が良いとのご意見もあリます。
何事も、要は自分に合っているかどうかなのでしょう。
自分で自分の足を慮り、大事にしてあげることですね。
「足裏の体重分散」
自分の足のこと、もっともっと興味をもって、いたわってあげてくださいね。
またまた近々お会いしましょう。
ごきげんよう。
筆者:清澤 舞(きよさわ まい)
美容トレーナーとしての活躍中のビューティ&ヘルスケアのスペシャリスト。 キャリアは、美容皮膚科、化粧品メーカー、化粧品の処方開発、美容専門学校講師、ヘア&メイクアップなど多岐。 美容理論を分かりやすく伝え、美容初心者から専門家までファンが多い。フットケアや足全般の知識も豊富で、ドクター・ショールの「フットニスタ」としてコラムを執筆中。(※フットニスタ=足のケアのエクスパート)