フットニスタ、清澤の
「しあわせな、あし」 日記

2024/08/06

足の痛~いトラブル!「巻き爪」ケアするなら今がチャンス!

みなさま、ごきげんよう。 
素敵なフットライフをお過ごしでしょうか。

ときに、みなさま。「巻き爪」なるものをご存知でしょうか。
実は日本人の10人に1人は巻き爪のお悩みを抱える方がいらっしゃるとか。
傷みを伴うことも多く、当事者は大変な思いをしています。

近年、巻き爪の症例はとても多く、そのために原因や治療法の研究も進んでいます。
その中で、原因は先天的・先天的の両方があることも分かってきています。
今、発症していなくても、いまは痛くなくても・・・この先、どうなるか・・・?
こうなると、もはや人事ではありませんね。
今回は原因や対処法を見て行きましょう。

1:巻き爪とは

はじめに「巻き爪」を語る前に、そもそも「爪」とは何なのか?これを明らかにしておきましょう。
ズバリ!【爪=皮膚】です。
私達のお肌はミルフィーユのように幾重にも重なる層になっているのですが、その一番外側の「角質」、これが爪です。爪は角質が硬く変化したものなのです。
指先を守り、感染予防の役割をはたし、感覚器の補助的な役割もあります。
さらには、手の爪の場合は細かな作業をスムーズにし、足の爪は身体を支え踏み込む力を強くする働きがあります。
このように爪には実に合理的な役割が備わっています。

そして、本題の「巻き爪」について。
文字通り、「爪の端が巻いてしまう」状態です。
主には足の親指で見られますが、それ以外の指でも、また手の指でも起こり得ます。
今回は、中でも症例数が多く、傷みを伴うなどお悩みの声も多い【足の親指】に焦点を当ててお話を進めていきましょう。

巻き爪とひとくちに言っても、実は色々なタイプがあります。
・ステープル型:爪の両端が巻いている。
・片側タイプ:爪の方側が巻いている。
この他にも、爪の片側だけが巻いてしまうタイプや、爪の中央が三角に屋根のように盛り上がってしまうタイプもあります。
どのタイプでも、巻き具合や皮膚への食い込み具合は人それぞれです。

巻き爪は、軽度で傷みを感じない場合もありますが、巻き方が強くなると皮膚に食い込み傷みを感じたり、直接的に皮膚を傷つけ、赤く腫れる、出血する、化膿するなどの症状に至る場合もあります。

2:巻き爪の歴史

もともと日本人の歴史の中では巻き爪の症例は少なかったようです。
それは、「履物」や「生活様式」などの文化が一因していると言われています。
そのため、日本に西洋文化が浸透してからの方が巻き爪の症例は多くなっています。
まずは履物。日本人は永きに渡り、草履・下駄など足の指先が開放された履物を使っていました。
そのため、過度な圧や負担が足の爪にかかることが少なかったのです。

次に生活様式。
畳や床の住宅が多いことも要因のひとつに挙げる学者もます。
後でも改めてお話しますが、足の爪(特に母指)は、立ったり、歩いたりする時に身体をささえ、体を前に押し出すために適したつくりになっています。
そのため、足の爪には常に適度な圧がかかっていることが理想であり、圧が全くかからない状態だと爪が変形しやすくなってしまうのです。
それで言えば、畳や床で生活してきた日本人は、座ったりを頻繁に繰り返すため、足の爪には日常的に適度な圧がかかり、これにより良好な状態を保てていたのです。
そして、もうひとつ。スポーツも然り。
日本古来のスポーツ、例えば剣道、柔道、相撲などは裸足で踏ん張るものが多いです。
裸足が故の怪我は確かにあるかもしれません。
しかし、競技の特性が原因で巻き爪になるということはほぼ無いようです。

では日本人の巻き爪はいつから増えてきたのか?
これは西洋文化の浸透とともに多くなってきたとみられています。
靴を履くことが日常化すれば、裸足よりは圧や負担がかかります。
椅子を使う生活や移動手段の発達によって、足を使う機会が減り、足の指や爪に圧をかけなくとも良くなると爪が変形しやすくなります。
さらには、西洋由来のスポーツは靴を履いて行うものがほとんどですが、時代が進めば競技の特性に応じて足の指が遊ばないように固定する靴や、衝撃に強い素材や構造の靴も開発され、それが足の爪に強い圧をかけることになります。
つまり、足の爪が圧迫されない履物、足の爪に理想の圧がかかる生活様式、これが日本人の足の健康に繋がっていたのだとすれば、現代になり巻き爪の症例が多くなったこともうなずけますね。

3:巻き爪の原因

では、話を現代に戻しましょう。巻き爪で悩む方とまったく無縁の方、この差はなんなのでしょうか?
ここまでの話しでは、巻き爪は履物文化や生活様式などの後天的なものだけが原因かとお思いかもしれません。
しかしそうでは無く、先天的な原因と後天的な原因の二種類があります。
ですから、今が大丈夫でも油断ならないのです。

<先天的な原因>
遺伝的な体質の問題です。
風邪をひきやすい、視力が悪い、体格などの遺伝は良く知られるところではありますが、実は爪にも遺伝的な要素があります。
よくよく考えれば、それもそのはず。爪は皮膚の一部です。
ですから、肌が弱い、ニキビ・肌荒れを起こしやすいなどの肌質が遺伝するのと同様に、爪も同じなのです。

爪=皮膚と考えた場合、肌が乾燥しがちな方、ターンオーバー不良で角質肥厚になりがちな方は巻き爪になる可能性があります。
親や親戚で巻き爪の人が複数名いる場合は、ご自身の可能性も考えても良いでしょう。

<後天的な原因>
遺伝的な体質とは別に生活習慣、加齢、職業などにより巻き爪を発症することがあります。
□靴がきつい
□つま先が細いタイプの靴を愛用している(していた)
□日常的につま先に負荷がかかる(ハイヒールや専門性の高いスポーツシューズなど)
□つま先に適度な圧がない(歩かない・つま先を浮かせて歩く癖など)
□加齢による運動不足(歩けなくなり足の爪に圧がかからなくなり変形する)
□極端な内股、ガニ股
□爪の切り方(深爪や爪の端を切り落としてしまうなど)
□爪の乾燥、爪の病気、爪の強度低下など

いかがでしょうか。
先天的、後天的の両方の原因の中で、思い当たるものはありましたか?
足の爪、特に母指は二足歩行の進化とともにこの状態に完成されました。
同じ哺乳類でも、四足歩行の動物と二足歩行の動物・人間では爪の高大きさや作りが全然違います。
二足歩行のためには足の親指はとても大事な役割を果たします。
立つとき、歩く時、走る時にしっかりと身体を支えられるように、そして移動する時には身体を前へ押し出し、踏ん張ることができるように、足指は大きく爪も厚くなっています。
そのため、足の爪は適度な圧がかかることが前提のつくりのため、逆に圧や負荷が全くかからない状態だと変形して巻き爪になってしまう。
だからと言って、圧が偏ったり行き過ぎたりすると負荷になって、これもまた巻き爪になる・・・
なかなか難しいものです。

3:巻き爪の対処法

巻き爪は日常生活の中で意識することで予防・軽減できることもあります。
前項の巻き爪の原因を排除していけば良いのです。とは言っても、重度の巻き爪はやはり専門機関に相談するべきです。
爪は皮膚の一部なので少し前までは皮膚科にかかるのが一般的でした。
しかし、今は形成外科、整形外科、今では専門のクリニックやサロンなどもあります。
まずは、気になる専門機関に巻き爪を診療科目として扱っているか確認してみましょう。

実際には外的治療となった場合、
・矯正具の装着
・プレート装着
・ワイヤー留置
など色々な方法があります。

しかし、どの科で治療してもらうのか、保険診療か自由診療かによっても費用はピンからキリまであります。
まずは、ホームケアできないものか・・・
そんな方に朗報です!

お勧めのアイテムはコチラです。

【Dr.Scholl巻き爪クリップ】

まずはホームケアからはじめたい方にお勧めなのがDr.Scholl【巻き爪クリップ】です。
傷みを感じる巻き爪にも使え、医療機関でも行っているプレート装着とほぼ同じ要領でケアすることができるのも安心と信頼に値します。

<ここがスゴイ!>
・医療用品
・世界初の超弾性 形状記憶合金製使用
・簡単な装着で皮膚にめり込んだ爪を水平常態に戻す。
・3種類のサイズ展開

巻き爪の状態によってクリップの使用期間がことなります。
ホームケアですから、必ず自分自身で爪の状態、クリップの状態を日々確認しながら無理なく正しく使いましょう。

<おすすめポイント>
・爪先に挟み込む形状
 →いつもと同じように靴下も靴も履くことができます。
・クリップがスタイリッシュで悪目立ちしない。
 →サンダルを履くときも装着したままでも野暮ったくならない。
・お手ごろ価格でケアができる。
 →価格はお求めの店舗によっても異なりますが、医療機関の治療に比べればはるかに安心価格です。 

いかがでしょうか。
巻き爪かな?と思っている方、明らかに巻き爪だけど医療機関にかかる時間が無い方など、ぜひ巻き爪クリップをお試しになってみてください。
特に、これからの季節は素足やサンダル履きになることも多いので、その気になれば爪先に余計な負荷をかけずに過ごすことができそうですね。

巻き爪クリップを使用し、巻き爪のケアをするには絶好の季節です。
個人的には、この巻き爪クリップは、医療機関で装着する、ごつくて、いかにも金属という感じのものではないところが良いなと思っています。
色はやさしいペールブルーで、ロゴが入っていますが同調のブルーで目立ちません。
それさえもちょっとオシャレな気がしてきます。

遠目からみたら、何か新しいアクセントですか?と思う人もいるかもしれません。
これからの季節のサンダルファッションでも気兼ねなく巻き爪ケアができそうです!
一度、ご自身の爪としっかり向き合ってみませんか?

また近々おあいしましょう。
ごきげんよう。 


筆者:清澤 舞(きよさわ まい)
美容トレーナーとしての活躍中のビューティ&ヘルスケアのスペシャリスト。 キャリアは、美容皮膚科、化粧品メーカー、化粧品の処方開発、美容専門学校講師、ヘア&メイクアップなど多岐。 美容理論を分かりやすく伝え、美容初心者から専門家までファンが多い。フットケアや足全般の知識も豊富で、ドクター・ショールの「フットニスタ」としてコラムを執筆中。(※フットニスタ=足のケアのエクスパート)

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