フットニスタ、清澤の
「しあわせな、あし」 日記

2023/11/27

靴下が引っかかったら要注意!?~寒い季節ならではのかかとケア~

靴下

みなさま、ごきげんよう。
フットライフは順調でしょうか?
迫り来る本格的な乾燥シーズン「冬」。
かかとが白く粉がふいたり、ガサガサになったり、ひび割れたり・・・
手ごわい季節です。靴下、タイツ、ストッキングが引っかかったら要注意です。
今すぐにでもかかとの冬対策をはじめましょう。

1:冬のかかとの特徴

冬のかかとは「乾燥」→「角質肥厚」→「ひび割れ」のループです。
すべての悪の根源は「乾燥」です。
ひとくちに「ひび割れ」と言ってもいろいろです。
触るとガサガサする程度のものから、パックリと割れてしまう状態まで。
夏は気温も湿度も高いため、乾燥しにくく、仮に角質肥厚に陥ったとしても湿度のおかげでひび割れまで発展することは少ないのです。
つまりは、ひび割れは冬ならではのかかとトラブルと言っても良いでしょう。

2:やりすぎNG?冬のかかとケアのポイント

意外に思うかもしれませんが、冬のかかとケアは「やりすぎない」ことがポイントです。
なぜ?冬こそ、ガリガリかかとを削るべきでは?
いいえ、違うのです。
このあたりを見ていきましょう。
まず、お手入れサインを見逃してはいけません。
手触りがガサガサしてきたら要注意信号です。
乾燥したかかとを潤すためには保湿クリームが常套手段ですが、乾燥して角質が分厚くなったかかとには保湿クリームの成分も浸透しません。
そこで【角質ケア=ピーリング】が必要となります。
問題はピーリングの方法で、最大の条件は、しつこいようですが“やりすぎない”ことです。
角質は私達の肌を守るバリア層です。

角質が薄くなりすぎると、乾燥という最大のダメージから皮膚を守るために、ターンオーバー(新陳代謝)を鈍らせ古い角質ばかりが蓄積されて、余計に角質肥厚に陥ります。
さらには、汚れた角質から雑菌が発生するなどのトラブルに発展しかねません。
そのために、やりすぎない適度な角質ケアに留めることがポイントです。
ピーリング成分を使ったピーリングの場合、ピーリング成分の作用がおだやかな物を選びましょう。
または放置時間を調整するのも良いですね。

かかと用やすりを使う場合、やすりの目が細かいものがおすすめです。
手触りがガサガサした表面を削るだけで十分です。
お風呂場などの角質がふやけた状態でやすりを使うと削りすぎてしまうかもしれません。
出来れば、かかとが乾いた状態でやさしく削るようにしましょう。
※ここが夏のケアとの違いです。
夏は気温も湿度も高いため、しっかりめに削ってもかかとが無防備に乾燥ダメージを受けることは少ないですが、冬の場合、丸裸になったかかとではダメージが大きすぎるのです。
角質の状態が良くなったところで保湿クリームやオイルなどをたっぷりと塗って保湿をしましょう。
おだやかな角質ケアをこまめに行いながら、日々の保湿でなめらかに潤ったかかとをキープしましょう。

3:冬の「かかと温活」のすすめ

本来、角質を良好な状態に保つためにはターンオーバー(新陳代謝)の周期活動が重要です。
冬は気温や湿度の低下から皮膚の生理機能が鈍くなり、ターオーバー(新陳代謝)もうまく行えなくなります。
皮膚の生理機能を活性する有効な手段として「温活」がおすすめです。
方法はいくつかありますが、簡単にルーティン化できる方法をご紹介しましょう。
足を暖めるだけの簡単なケアなので是非やってみてください。

  • 入浴・フットバス

お湯でゆっくり温めます。時間は20分以上が理想です。

  • 靴下

温感作用のある線維の靴下がおすすめです。芯から温まり、持続性があります。

  • マッサージ

難しいことをする必要はありません。足の冷えやすい部分をさするだけでも違いが現れます。
さすることで物理的な血流促進効果があり、また適度な摩擦により温感効果も得られます。
直接自分の足に触れることで、冷えやかたくなっている箇所を知ることも大切です。

いかがでしたでしょうか。
冬の角質ケアこそ、やさしく、穏やかに行うことがポイントなのです。
かかとは冬の寒さや乾燥によりデリケートになっています。
一発逆転のケアよりも、日々のこまめなケアを続けていきましょう。
私は足浴用のフットバスを新調しました。
また近々お会いしましょう。

ごきげんよう。


筆者:清澤 舞(きよさわ まい)

美容トレーナーとしての活躍中のビューティ&ヘルスケアのスペシャリスト。 キャリアは、美容皮膚科、化粧品メーカー、化粧品の処方開発、美容専門学校講師、ヘア&メイクアップなど多岐。 美容理論を分かりやすく伝え、美容初心者から専門家までファンが多い。フットケアや足全般の知識も豊富で、ドクター・ショールの「フットニスタ」としてコラムを執筆中。(※フットニスタ=足のケアのエクスパート)

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