歩行時の疲労、痛み
歩行時の疲労、痛み
人は全体重を、かかと、親指のつけ根、小指のつけ根の3点で分散して支えていますが、このバランスが崩れると体重がうまく分散されず、足の疲れを始めとしたさまざまな足のトラブルの原因となります。
インソールやサポートパッドで足裏を支えたり、歩き方を補整することで疲れや痛みをやわらげます。
アーチについて
症状
人間の足は体重をかかと、親指のつけ根、小指のつけ根の3点で分散して支えており、その3点を結んで弧を描くばねのようなものをアーチと呼びます。アーチは足裏に3つあり、全身のバランス維持と、歩く時のスムーズな重心移動、歩行時の衝撃吸収などの役割を持っています。
このアーチが崩れて本来の役割を果たせなくなると、歩き方が変化し、痛みを感じたり、外反母趾やうおの目、タコ、あるいは巻き爪といった異常の原因となることがあります。
例えば下図にある①内側の縦アーチが平らになって崩れると「偏平足」となり、歩行時の衝撃吸収の役割が低下します。
予防
正しくフィットした靴を選ぶことで、問題が発生するのを防ぐことができます。減量することで足の圧迫を減少させる効果もあります。
対策
偏平足気味である場合は、土ふまずサポート
ハーフインソールなどのインソールを用いることで足の疲れを予防します。
また、足の専門医がデザインしたインソールであるバイオメカニクスによって、歩き方そのものを補整し、正しく歩くことも有効です。
アーチの異常について、正確な診断が必要な場合は、専門の医師などに相談してください。
歩行による疲れや痛み
症状
いつもより長時間歩いたり、硬い地面を歩くなど、足を酷使することで、足が熱を持ち、疲れて痛んだり、むくんだりすることがあります。
※ただし、次のような症状がある場合は、循環障害の兆候である可能性がありますので、専門の医師に相談してください。
・脚が重く感じる
・足首にむくみが見られる
・皮膚にかゆみがある(静脈瘤性湿疹)
・皮膚に変色が見られる
・切り傷、擦り傷の治りが遅い
予防
歩行の疲れや痛みを予防するコツは靴選びです。正しくフィットする靴を選ぶことはもちろん、できれば歩く時に靴の中で足が泳がないよう、靴ひもやストラップで足首やかかと部分がしっかりホールドされる靴を選びましょう。
むくみや痛みは、できるだけいつも足を上げ下げするように運動することで軽くなります。足をお湯に浸して一日の疲れを癒すことも有効です。
対策
歩行時の衝撃を吸収するコンフォートステップⅡや、アーチを支えて歩行を安定させるトリプルアーチ・サポート・インソールなどのインソールを靴の中に入れることが有効です。
また、歩き方そのものを補整するインソールのバイオメカニクスを使うことで、歩くたびに蓄積される下半身への負担を軽減することもできます。